猫のプランタン
Menu


水路がつなぐ都市

ミッドナイトメトロ

新東京狂想曲

 

News
ボートで遊ぶ、花火が綺麗。
分の月がの里が、東京ヤクルトスワローズ対中日ドラゴンズ戦で始球式を務めた。高校まで野球部だったという池松が構えるキャッチャーミットにめがけて投球した忽那は、「心臓バクバクだったけど、何とか届いてよかった」とひと安心の表情。作品中では恋人同士を演じる2人だが、忽那の印象を聞かれた池松は、「知れば知るほどいっぱい魅力を持っている子。(映画では)ポッキーガールが日本をキュンキュンさせてくれると思う」と話していた。
Ads

 

神楽坂の路地裏に、小さなフランス料理店があった。 夕暮れどき、店の窓辺にいつも一匹の猫が座っていた。白い毛並みに、片方だけ灰色の耳。名前はプランタン。春という意味だと、店の主人が教えてくれた。 2011年の秋、僕はその街に引っ越してきた。古いアパートの三階。窓を開けると、向かいの家の瓦屋根と、遠くに新宿のビル群が見えた。 仕事帰り、僕はプランタンに会いに行った。 「おいで」と声をかけても、猫は動かない。ただ、夕陽に染まる石畳を眺めている。 ある日、店の主人が言った。 「この猫ね、毎日六時になると、あの角を見てるんですよ。誰かを待っているみたいに」 その角を曲がってきたのは、赤い傘を持った女の人だった。 彼女は猫の前にしゃがみ、そっと頭を撫でた。 「プランタン、ただいま」 僕は思わず振り返った。彼女は笑って、猫を抱き上げた。 「この子、昔からここにいるの。春になると、いつも帰ってくるのよ」 街の灯りがひとつ、またひとつ点り始めた。 そのとき僕は、東京にも、誰かが帰ってくる場所があるのだと知った。 神楽坂の夜は、猫の鳴き声と、遠くの電車の音に包まれていた。 そして僕の東京フラットにも、マジカルアワーが始まった。

運営者Profile About Fineday.Tk サイトマップ